ウソ★スキ
「あとは……、美夕だけだったからな、キラ公認の女友達は」
その声は後ろから聞こえたと思ったのに。
あっという間にソラはあたしに追いつき、横に並んでいた。
「そうなの?」
「うん……。一度美夕にも話したことあるよな? キラはものすごく嫉妬深いんだ」
そうだ。
2人でバスの終点から歩いて帰ったとき、確かにソラはそう言っていた──。
「一度、近所の本屋で同じクラスの女と話してたのをキラに見られたんだけど、キラの奴、形相を変えて俺たちの前に立ちはだかって、『この女、誰?』って俺のことを問い詰めたんだ……」
あぁ、そうか……。
あたしもソラと会ったことがある、近所の本屋さん。
そこであたしを見つけると、真っ先に「キラは?」って聞いてきたソラ。
ソラを探して、毎日のようにお店を訪れるキラ。
そして、そんなキラに偶然万引きするところを見られてしまった苑ちゃん──。
それらが、ひとつの線でつながっていく……。
その声は後ろから聞こえたと思ったのに。
あっという間にソラはあたしに追いつき、横に並んでいた。
「そうなの?」
「うん……。一度美夕にも話したことあるよな? キラはものすごく嫉妬深いんだ」
そうだ。
2人でバスの終点から歩いて帰ったとき、確かにソラはそう言っていた──。
「一度、近所の本屋で同じクラスの女と話してたのをキラに見られたんだけど、キラの奴、形相を変えて俺たちの前に立ちはだかって、『この女、誰?』って俺のことを問い詰めたんだ……」
あぁ、そうか……。
あたしもソラと会ったことがある、近所の本屋さん。
そこであたしを見つけると、真っ先に「キラは?」って聞いてきたソラ。
ソラを探して、毎日のようにお店を訪れるキラ。
そして、そんなキラに偶然万引きするところを見られてしまった苑ちゃん──。
それらが、ひとつの線でつながっていく……。