ウソ★スキ
写真の2人はどちらも上半身裸の姿で、ひとつのベッドに横になっていた。

場所は多分、キラの部屋だ。
そのシーツの柄に見覚えがあった。


キラは、完全に眠っているソラに腕枕をされていた。

片手でシーツを胸元までたくし上げながら、

もう一方の腕を真っすぐ伸ばしていて。



キラは、手を伸ばして、自分でこの写真を撮ったんだ……




その掲示板は幸せいっぱいのプリクラや写メで溢れていた。

恋人とキスしていたり、ハグしてたり。

どの写真の恋人達も、みんな幸せそうに笑っている。



──そんな中、キラだけが、あたしを睨みつけていた。



露わになった肩から、キラの怒りが伝わってくる。


『ソラは私のもの』

はっきりと意志を持った鋭い目で、

写真のキラは、間違いなくあたしにそう言っていた。




「え-、キラって彼氏いたんだ」

「でも……」

携帯を開いたまま、目の前の友達が複雑な表情を浮かべてあたしを見る。




「……これって、キラの双子の弟だよね?」




そしてまた。

教室のどこからか、携帯の着信音が鳴り響いた。

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