ウソ★スキ
すると、すぐにソラから電話がかかって来た。
「あのメール、美夕のとこにも届いたのか?」
……やっぱり、ソラにもキラからのメールは届いていたみたいだ。
「キラの奴、いつの間にこんな写真撮ったんだ……」
あたしはその画像をじっくり見たわけじゃない。
直視できずに、つい目をそらしてしまったっていうのが正直なところだった。
だけど、ぱっと見ただけでも、ベッドのシーツ柄やキラの髪の長さから、そんなに昔のものではないということだけは分かった。
「これ……最近だよね」
あたしが呟くと、
「言っとくけど、美夕のことを好きだって自覚してからはこんなことしてないからな!」
ソラが間髪入れずに弁解する。
分かってるよ……。
これはきっと、キラがあたしにウソの告白をさせた頃だ。
あたしがまだソラに片想いをしていた頃。
ソラがキラに、軽い気持ちであたしのことをいいって言った頃──
「馬鹿なことして……自分だって傷つくっていうのに」
ソラの声に力はなかった。
怒るでもなく、
焦るでもなく。
もっと感情的になると思っていたのに、
ソラはこっちの気が抜けちゃうくらい、淡白だった。
「あのメール、美夕のとこにも届いたのか?」
……やっぱり、ソラにもキラからのメールは届いていたみたいだ。
「キラの奴、いつの間にこんな写真撮ったんだ……」
あたしはその画像をじっくり見たわけじゃない。
直視できずに、つい目をそらしてしまったっていうのが正直なところだった。
だけど、ぱっと見ただけでも、ベッドのシーツ柄やキラの髪の長さから、そんなに昔のものではないということだけは分かった。
「これ……最近だよね」
あたしが呟くと、
「言っとくけど、美夕のことを好きだって自覚してからはこんなことしてないからな!」
ソラが間髪入れずに弁解する。
分かってるよ……。
これはきっと、キラがあたしにウソの告白をさせた頃だ。
あたしがまだソラに片想いをしていた頃。
ソラがキラに、軽い気持ちであたしのことをいいって言った頃──
「馬鹿なことして……自分だって傷つくっていうのに」
ソラの声に力はなかった。
怒るでもなく、
焦るでもなく。
もっと感情的になると思っていたのに、
ソラはこっちの気が抜けちゃうくらい、淡白だった。