ウソ★スキ
お風呂に入って、

そんな気分にはなれなかったけれど適当に宿題を済ませて、

あとは眠るだけになった深夜。


なかなか寝付けないあたしは、ベッドに身体を横たえて尚、掲示板のリロードを繰り返していた。


アクセス数は、ずっと増え続けていた。


あたしは、自力でなんとかこの画像を消せないかって、

画像の下に小さく設けられた「削除用コード」欄に、双子の誕生日や電話番号、学生番号等、思い当たる数字を手当たり次第入力してみた。

だけど、何度試みても、《コードが違います》っていう無情なメッセージが表示されるだけで。


……それもそうだよね。

キラが、あたしたちに簡単に見破られるようなパスワードを設定しているわけがない。


あたしはパスワードを突き止めることを諦めて、再度キラが投稿した画像のページに戻った。



──すると。



画面の一番下、

『コメント』という単語の後に、今までにはなかった(1)という数字が新しく表示されていた。



それは、1件の新着コメントが書き込まれたことを意味する数字だった。




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