ウソ★スキ
嫌な予感がした。

だけどあたしは、震える手で携帯を操作してその数字を選択すると、恐る恐る決定ボタンを押した。



そこに書かれてあったのは──


《マジでやばい!》


そんな言葉で始まるそのコメントは、こう続いていた。


《私、同中だったから知ってるけど、この2人ホントの双子だよ》



あたしの顔から、

ううん、体中から、


一気に血の気が引いた。



そして、そのコメントを皮切りに、新しいコメントが次々に書き込まれる。



《どうりで似てると思った! 双子なんだぁ。いいなーあたしもこんな兄弟が欲しいッ》

《えー。きょうだいでこぉゆぅことするとか、まぢありえないんだけど!!》



《名前は?学校どこ? ねーねーお願いだから双子の情報晒して☆》



──どうかこんな事態になりませんようにって、ずっと祈っていたのに。


あたしだって最悪の場合を考えなかったわけじゃない。

だから今も、驚きよりも、遂にこの時が来たかっていう気持ちの方が強かった。


だけど。

実際に起きてしまうとそれはやっぱり衝撃的で。



あぁ、もう。

どうやって息をすればいいんだろう? 


あたしの脳が、酸素が足りなくて苦しいと訴えていた。



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