ウソ★スキ
それでもあたしは、ひたすらボタンを押し続けた。
一体どこからこんなに人が湧いて出るんだろう?
画面が更新されるたびに、誰だか分からない第三者の会話が次々と繰り広げられていく。
《生で見てみたくね?》
《みんなで突撃しようよ☆》
《こいつらが目の前で何かやってくれるんなら参加してもいいけど》
《ぎゃはは!暇なヤツが多くてウケる~》
「……やめて……」
だけどそんなあたしの願いなんて叶えられるはずもなく。
《悪用したらダメだよ!》
そんな偽善的な言葉に続いて双子の名前や学校名が書き込まれるのに、さほど時間はかからなかった。
《ありがとー。明日友達に聞いてみようっと》
《その高校うちのすぐ近くじゃん!》
《どこ住み?》
「やめて……」
あたしは見ていられなくなって携帯を閉じた。
「お願いだから……もうやめて……」
携帯の向こうで、見知らぬ誰かが口角をあげて意地悪い笑みを浮かべている。
聞こえるはずがないのに、キラとソラのことをおもしろおかしく喋る耳障りな寄声が聞こえてくる。
あたしは目を閉じて、両手で耳をふさいだ。
だけどそんな声が消えることはなくて。
「もう、イヤ……」
携帯を閉じながら最後に確認したとき、アクセス数は既に500回を超えていた。
一体どこからこんなに人が湧いて出るんだろう?
画面が更新されるたびに、誰だか分からない第三者の会話が次々と繰り広げられていく。
《生で見てみたくね?》
《みんなで突撃しようよ☆》
《こいつらが目の前で何かやってくれるんなら参加してもいいけど》
《ぎゃはは!暇なヤツが多くてウケる~》
「……やめて……」
だけどそんなあたしの願いなんて叶えられるはずもなく。
《悪用したらダメだよ!》
そんな偽善的な言葉に続いて双子の名前や学校名が書き込まれるのに、さほど時間はかからなかった。
《ありがとー。明日友達に聞いてみようっと》
《その高校うちのすぐ近くじゃん!》
《どこ住み?》
「やめて……」
あたしは見ていられなくなって携帯を閉じた。
「お願いだから……もうやめて……」
携帯の向こうで、見知らぬ誰かが口角をあげて意地悪い笑みを浮かべている。
聞こえるはずがないのに、キラとソラのことをおもしろおかしく喋る耳障りな寄声が聞こえてくる。
あたしは目を閉じて、両手で耳をふさいだ。
だけどそんな声が消えることはなくて。
「もう、イヤ……」
携帯を閉じながら最後に確認したとき、アクセス数は既に500回を超えていた。