ウソ★スキ
ソラの口調は、落ち着いているって言うよりどこか投げやりな感じだった。
イヤだな……。
ソラの背中がやけに遠い。
昔から、ソラにはこんな一面があった。
普段は友達の輪の中心にいるのに、時折ぽつんと1人になって他人を寄せ付けないオーラを漂わせて。
そんな時は、あのキラでさえ、声をかけるのを躊躇っていた。
どうしよう。ソラがこのまま遠くに消えちゃいそうだ──
あたしはそれが怖くなって、ソラの背中に抱きついた。
「やっぱり、こんなのイヤだ!」
「美夕、落ち着いて。俺たちは別れるわけじゃないし、騒ぎが落ち着くまでだから」
「イヤ!」
「毎日出来る限り連絡するから……だからお願いだ、今は先輩を頼ってくれ」
振り返って、両手であたしの肩を掴むソラ。
「俺だって苦しいんだ」
その顔を見て、あたしは悟ってしまった。
もうあたしたちに話し合う余地は残されていないんだ、って。
だって。
目の前には、あたしをどうやって納得させようかと困っているソラしかいなかったから──。
イヤだな……。
ソラの背中がやけに遠い。
昔から、ソラにはこんな一面があった。
普段は友達の輪の中心にいるのに、時折ぽつんと1人になって他人を寄せ付けないオーラを漂わせて。
そんな時は、あのキラでさえ、声をかけるのを躊躇っていた。
どうしよう。ソラがこのまま遠くに消えちゃいそうだ──
あたしはそれが怖くなって、ソラの背中に抱きついた。
「やっぱり、こんなのイヤだ!」
「美夕、落ち着いて。俺たちは別れるわけじゃないし、騒ぎが落ち着くまでだから」
「イヤ!」
「毎日出来る限り連絡するから……だからお願いだ、今は先輩を頼ってくれ」
振り返って、両手であたしの肩を掴むソラ。
「俺だって苦しいんだ」
その顔を見て、あたしは悟ってしまった。
もうあたしたちに話し合う余地は残されていないんだ、って。
だって。
目の前には、あたしをどうやって納得させようかと困っているソラしかいなかったから──。