ウソ★スキ
だけど、やはり9時というのは早すぎたみたいで。
正面玄関の自動ドアは、あたしが近付いても全く反応を示してくれなかった。
ちょうど胸の高さあたりに貼られた『営業時間 10:00~20:00』というカッティング文字が、なんだか申し訳なさそうにあたしを見上げる。
あと、1時間。
それまでここで待っていたらバイトに遅れてしまう。
先輩、確か誰もいなかったらレストランに持って行けばいいって、そう言ってたよね。
確かに、お客さんと間違えられて満面の笑顔で迎えられる気まずさを考えれば、レストランの店員に預けてさっさと帰る方が気楽かも知れない……。
「うん……。そうしよう」
あたしはため息を吐くと、建物の一番端に見えているレストランの入り口へと向かった。
正面玄関の自動ドアは、あたしが近付いても全く反応を示してくれなかった。
ちょうど胸の高さあたりに貼られた『営業時間 10:00~20:00』というカッティング文字が、なんだか申し訳なさそうにあたしを見上げる。
あと、1時間。
それまでここで待っていたらバイトに遅れてしまう。
先輩、確か誰もいなかったらレストランに持って行けばいいって、そう言ってたよね。
確かに、お客さんと間違えられて満面の笑顔で迎えられる気まずさを考えれば、レストランの店員に預けてさっさと帰る方が気楽かも知れない……。
「うん……。そうしよう」
あたしはため息を吐くと、建物の一番端に見えているレストランの入り口へと向かった。