ウソ★スキ
レストランのドアは開いていた。
ドアを開けると店内にカランカランっていう鐘の音が響いたけれど、お店の中は薄暗く人影もない。
ここも準備中のようだ……。
ただ、店の奥……厨房からはかなり大きな水の音が聞こえてきて、そこに人がいるのは間違いなかった。
「ごめんくださーい」
何度か厨房へ向かって声をかけてみたけれど、準備に忙しいのか何も反応がない。
……これ以上大声を張り上げるのもイヤだし。
しばらく様子を見てみよう。
あたしはお店の入り口に立って、開店前の店内をぐるっと見回した。
そして、最後に視線を戻したレジカウンターの横。
その壁に飾られた、1枚の写真に目を留めた。
「これは……」
それは、確かにどこかで見たことのある写真だった。
だけど……いつ、どこで見たのか。それがなかなか思い出せない。
「これは……確か……」
記憶の糸をたぐり寄せるように、
あたしは一歩、また一歩とその写真に近付いていった。
ドアを開けると店内にカランカランっていう鐘の音が響いたけれど、お店の中は薄暗く人影もない。
ここも準備中のようだ……。
ただ、店の奥……厨房からはかなり大きな水の音が聞こえてきて、そこに人がいるのは間違いなかった。
「ごめんくださーい」
何度か厨房へ向かって声をかけてみたけれど、準備に忙しいのか何も反応がない。
……これ以上大声を張り上げるのもイヤだし。
しばらく様子を見てみよう。
あたしはお店の入り口に立って、開店前の店内をぐるっと見回した。
そして、最後に視線を戻したレジカウンターの横。
その壁に飾られた、1枚の写真に目を留めた。
「これは……」
それは、確かにどこかで見たことのある写真だった。
だけど……いつ、どこで見たのか。それがなかなか思い出せない。
「これは……確か……」
記憶の糸をたぐり寄せるように、
あたしは一歩、また一歩とその写真に近付いていった。