ウソ★スキ
5年の歳月は決して短くなかったはずだ。
だけど、今、あたしの目の前にいるキラはあの頃と何ら変わっていないように見える。
雰囲気も、
声も、
しゃべり方も。
そしてふとソラを思い出させる、整った顔立ちも……。
肘の上まで白衣を腕まくりしてあらわになったキラの腕は、とても細かった。
それは、5年前のあの日に見たのと同じくらい。
……ううん、腕だけじゃない。
キラは体も、顔も、一回り小さくなったような気がする。
だけどあの日のような病的な印象は受けない。
化粧っ気の全くない頬は、それでも自然なピンク色で。
「……キラ、元気そう」
「うん、まあね」
「……ここ、キラの両親のお店だったんだ」
「そうよ。2年前にここの式場がオープンした時、店の常連さんだったオーナーに誘われて──」
そこには感動の再会なんてなかった。
ただ淡々と交わされるのは、感情のない言葉ばかり。
それが気まずくて、辛くて。
まるでキラから逃げるように、
あたしは再び視線をキラからさっきの写真へと戻した。
だけど、今、あたしの目の前にいるキラはあの頃と何ら変わっていないように見える。
雰囲気も、
声も、
しゃべり方も。
そしてふとソラを思い出させる、整った顔立ちも……。
肘の上まで白衣を腕まくりしてあらわになったキラの腕は、とても細かった。
それは、5年前のあの日に見たのと同じくらい。
……ううん、腕だけじゃない。
キラは体も、顔も、一回り小さくなったような気がする。
だけどあの日のような病的な印象は受けない。
化粧っ気の全くない頬は、それでも自然なピンク色で。
「……キラ、元気そう」
「うん、まあね」
「……ここ、キラの両親のお店だったんだ」
「そうよ。2年前にここの式場がオープンした時、店の常連さんだったオーナーに誘われて──」
そこには感動の再会なんてなかった。
ただ淡々と交わされるのは、感情のない言葉ばかり。
それが気まずくて、辛くて。
まるでキラから逃げるように、
あたしは再び視線をキラからさっきの写真へと戻した。