ウソ★スキ
苦痛に歪んだ表情のキラは、自分を責めているようだった。
こんな言葉、気休めにもならないかも知れないけれど……。
あたしはそんなキラを見つめながら、頷いた。
「……私がキラでも、同じ事をしたと思うよ?」
キラは「ありがとう」と力なく笑った。
「……それから、まだ朝早かったし、私はソラの隣で再び深い眠りに落ちていった。──そして、そんな私たちを、お昼前に奥さんが見つけてくれたの」
旦那さんと奥さんはその夜、一晩中双子のことを探し歩いたらしい。
もちろんあたしの家にも来たらしいんだけど、その晩あたしは自分の部屋に籠もって泣き続けていたから気付かなくて。
そのことをママに聞かされたのは、数日後のことだった。
「空っぽになった睡眠薬のシートと、いつまでも目を覚まさない私たち。ソラはかなり体温が下がってたみたいで、体が冷たかったって……。だから、奥さんは、あたしたちが睡眠薬で自殺をはかったんじゃないかと思って救急車を呼んだって……」
そんな状況を目の当たりにしたら、誰だって同じ事をするだろう。
「……噂、聞いたよ? 奥さん、かなりショックを受けたんだってね……」
「うん。本当に、奥さんには悪いことをしたと思ってる」
キラは深く長い深呼吸をすると、ゆっくり一度瞬きをした。
「──これが、あの日の全て」
こんな言葉、気休めにもならないかも知れないけれど……。
あたしはそんなキラを見つめながら、頷いた。
「……私がキラでも、同じ事をしたと思うよ?」
キラは「ありがとう」と力なく笑った。
「……それから、まだ朝早かったし、私はソラの隣で再び深い眠りに落ちていった。──そして、そんな私たちを、お昼前に奥さんが見つけてくれたの」
旦那さんと奥さんはその夜、一晩中双子のことを探し歩いたらしい。
もちろんあたしの家にも来たらしいんだけど、その晩あたしは自分の部屋に籠もって泣き続けていたから気付かなくて。
そのことをママに聞かされたのは、数日後のことだった。
「空っぽになった睡眠薬のシートと、いつまでも目を覚まさない私たち。ソラはかなり体温が下がってたみたいで、体が冷たかったって……。だから、奥さんは、あたしたちが睡眠薬で自殺をはかったんじゃないかと思って救急車を呼んだって……」
そんな状況を目の当たりにしたら、誰だって同じ事をするだろう。
「……噂、聞いたよ? 奥さん、かなりショックを受けたんだってね……」
「うん。本当に、奥さんには悪いことをしたと思ってる」
キラは深く長い深呼吸をすると、ゆっくり一度瞬きをした。
「──これが、あの日の全て」