ウソ★スキ
内緒の相談
バスを降りると、キラはバスが見えなくなるまでずっとソラを見送る。

そして、その横であたしも。


バスが見えなくなると、キラはため息をついた。

「はあ……っ」

「どうしたの? キラがため息なんてめずらしい」

「うん……ちょっとね……」

キラはなんだか迷いを拭い去ろうとするみたいに、頭を左右に振った。

そして、両手で、乱れた髪をひとつにまとめる。


その仕草に、あたしはドキッとした。

キラの頬にかかっていた髪がなくなると、その輪郭がはっきりと現れて。

一瞬、ソラに見えちゃったんだ。


……だって2人は、


眉毛も、瞳も、

頬も、鼻筋も、唇の形も。

耳の下から顎にかけてのラインまで。


何もかもが、そっくりなんだもん……。



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