ウソ★スキ
「あたし、ソラが好きだよ」


そう口に出した途端、またあたしの目に涙が溢れた。

だけどあたしはもう、それを隠すつもりはなかった。


「ソラが、大好き」


……やっと言えた、あたしの気持ち。

この一言を伝えるのに、一体何年かかったんだろう?


好きな人に「好き」って伝える。

たったそれだけのことなのに、



どうしてこんなに泣けちゃうんだろう?





もう一度ソラの目を真っ直ぐに見つめて、あたしは確信する。



あたしは昔のソラが好きなんじゃない。

過去に浸る恋をしたいわけでもない。



昨日より今日、

そしてきっと今日よりも明日、


いつだって、目の前にいる、今のソラが好きなんだ。




……ううん。

「好き」なんて言葉だけじゃ伝えきれない。



あたしの気持ちは、もっともっと深いはずだ。




「あたし、昔のソラも、今のソラも、全部愛してる!」





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