ウソ★スキ
あたしの告白に、ソラはただ頷くだけだった。
だけどその表情はとても穏やかで、優しくて。
「……少しは嬉しいって思ってくれた?」
「思ったよ」
返事の代わりに、ソラはあたしをぎゅっと強く抱きしめてくれた。
そして、
「めちゃめちゃ嬉しい。……ありがとう」
って。
その時、ソラから返ってきた言葉はそれだけだった。
だけど、いい。
「俺も……」なんて軽い言葉は必要ないもの。
あたしの好きな人がそばにいてくれる。
そして、あたしの「好き」を受け止めてくれる。
今は、それで十分──。
小さくて、骨ばったソラなのに
その胸は大きくて、柔らかくて、温かくて。
今まで、ソラに抱きしめてもらったことは何度もあった。
だけど、ソラの体を『柔らかい』と感じたのはこの時が初めてだった。
あたしはソラの胸の中で目を閉じた。
ソラの背中に手を回してぎゅっとその手に力を込めると、
抱きしめられているのに、
まるであたしがソラを抱きしめているような気持ちになった。
「ありがとう、ソラ。あたし幸せだよ?」
気がつくと、いつの間にかあたしの涙は止まっていた。
だけどその表情はとても穏やかで、優しくて。
「……少しは嬉しいって思ってくれた?」
「思ったよ」
返事の代わりに、ソラはあたしをぎゅっと強く抱きしめてくれた。
そして、
「めちゃめちゃ嬉しい。……ありがとう」
って。
その時、ソラから返ってきた言葉はそれだけだった。
だけど、いい。
「俺も……」なんて軽い言葉は必要ないもの。
あたしの好きな人がそばにいてくれる。
そして、あたしの「好き」を受け止めてくれる。
今は、それで十分──。
小さくて、骨ばったソラなのに
その胸は大きくて、柔らかくて、温かくて。
今まで、ソラに抱きしめてもらったことは何度もあった。
だけど、ソラの体を『柔らかい』と感じたのはこの時が初めてだった。
あたしはソラの胸の中で目を閉じた。
ソラの背中に手を回してぎゅっとその手に力を込めると、
抱きしめられているのに、
まるであたしがソラを抱きしめているような気持ちになった。
「ありがとう、ソラ。あたし幸せだよ?」
気がつくと、いつの間にかあたしの涙は止まっていた。