ウソ★スキ
「美夕は、俺とキラのことを分かってくれる、大事な仲間じゃなかったのか?」
ソラの声には、怒りがこもっていた。
「それに、キラの親友なんだろ!? なんで親友の彼氏に簡単に『好き』とか言えるんだよっ」
あたしは、歩くのをやめなかった。
……ううん、立ち止まれなかったんだ。
今ソラに追いつかれて、顔を見られたら、
あたしが泣きそうなのがばれちゃうから……。
「美夕、何とか言えよっ!」
「……」
「何も言い返さないなんて……卑怯だぞ!」
……あ。やばい。
「卑怯」なんて言葉を投げつけられて、とうとう我慢していた涙がこぼれ落ちる。
ソラがこんな感情的になるなんて。
あたしは知らなかった。
……ソラをこんなに怒らせることが出来たっていうことは、
作戦成功だったのかな?
今、ソラは、本気であたしのことを軽蔑している気がした。
だけど、それでいいんだ。
ソラの心に、あたしの気持ちが響いた証拠だから。
ソラの声には、怒りがこもっていた。
「それに、キラの親友なんだろ!? なんで親友の彼氏に簡単に『好き』とか言えるんだよっ」
あたしは、歩くのをやめなかった。
……ううん、立ち止まれなかったんだ。
今ソラに追いつかれて、顔を見られたら、
あたしが泣きそうなのがばれちゃうから……。
「美夕、何とか言えよっ!」
「……」
「何も言い返さないなんて……卑怯だぞ!」
……あ。やばい。
「卑怯」なんて言葉を投げつけられて、とうとう我慢していた涙がこぼれ落ちる。
ソラがこんな感情的になるなんて。
あたしは知らなかった。
……ソラをこんなに怒らせることが出来たっていうことは、
作戦成功だったのかな?
今、ソラは、本気であたしのことを軽蔑している気がした。
だけど、それでいいんだ。
ソラの心に、あたしの気持ちが響いた証拠だから。