ウソ★スキ
家に帰って、コップいっぱいの水を飲み干しても
部屋に戻って着替えをしても、
ずっとずっと、あたしの手は震えていた。
あたしは、その手をぎゅっと胸の前で組んで、目を閉じた。
あたし……頑張ったよ……。
ちゃんと、ソラに好きっていったんだよ……。
一度でいいから口に出してみたかったソラへの想い。
だけど、実際に言ってみると、
嬉しくもなく、
満足感があるわけでもなく、
ただ、切ないだけだった。