ウソ★スキ
「ねえ、キラ?」

「なに?」

「あれから……ソラとうまくいってる?」

「うーん。ソラがなんとなく美夕を意識してること以外は、いつも通りかな」

「仲良くやってんだ?」

「うん……あたしたちの関係ってあとどれくらい続くんだろう?って考えると、なんだか今がすごく貴重な気がしてね……」


いつもの急カーブで、バスが大きく傾く。

あたしは思わずバランスを崩して、キラとぶつかった。


「ごめんっ」


キラはいいよーって笑った。


ほんの少しだけ、ソラと同じ香水の香りがして、


あたしの顔は真っ赤に染まった。


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