ウソ★スキ














ふと、

あたしの手をつかんでいた、

ソラの手の力が緩んだ。




そして、一言。




「なんだよ……これ」




あたしは、自由になった両手で自分の顔を覆った。



「おい……美夕、なんなんだよ……これ」







ソラが見たもの。



それは、あたしが痛みに耐えながら自分の体に刻んだ、


「ソラ」という


大好きな相手の名前だった…………




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