ウソ★スキ
次の日の朝。

あたしはいつも通り、2人より一足早くバス停に着いた。


そして、しばらくすると。

「美夕~!」

いつもの方角から、そんな明るい声が聞こえてきた。


声の方を向くと、そこにはキラとソラがいた。


まるで何もなかったかのように、


2人で、

仲良く並んで歩いて……。



「おはよう、キラ、ソラ」


あたしも、何もなかったように、2人に笑いかけた。


キラの笑顔……。

あれから2人はきちんと話し合って、仲直りができたみたいだ。


ソラとはまだ一度も目が合っていないけれど、

でも、キラを見つめる優しい表情は、

キラのことが大好きないつものソラだった。



……よかった。

あたしは心からそう思っていた。





「あ、バスが来たよ-」


キラの声であたしはバスの方向に向き直る。


いつもと変わらない朝。

だけど、いつもと比べるとちょっとだけ朝の光がまぶしくて、


あたしは目を細めて2人から目をそらした。


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