会長と後輩の関係
愛美はうつむいた。
緊張でもう話題を考えるとか
そんなレベルではなかった。

しかし沈黙の果てに
綴喜が発した言葉は

「緊張すんのか……五十鈴でも。」

「なんだその倒置法!!
 その倒置法いらない!!」

愛美はもはや無視を決め込んだ。

なんで綴喜がここにいるのかも
今自分が緊張しているという事実も
何もかもがどうでもよくなった。
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