会長と後輩の関係
綴喜が歩きかけてから
愛美はつぶやいた。

「それだけ…なのに……」

止まらない。
綴喜は歩きながら
背を向けながら言った。

「言いたいこと、
 言わなきゃ悔やむ。
 あの時こうしときゃよかったとか
 そんなふざけたセリフは
 死んでも吐きたくないんだよ、俺は。」

もう二度と。

それだけ言って
綴喜は行ってしまった。
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