会長と後輩の関係
「知ってんのか?」

「知らない…けど…」

そらしたくてもそらせない本気の目が愛美を捕まえる。
張りつめた空気の中、綴喜は一つため息をついた。

「知らないなら
 もう二度とそんな名前口にすんな。」

「………」

そう言って綴喜は教室を出ていった。

愛美はただその場に立ち尽くしていた。

少ししてから外からパチパチとわらが焼ける音が聞こえてきた。
< 178 / 187 >

この作品をシェア

pagetop