Secret Store
俺達は階段を上がって
最上階の五階へと向かった
そこには たった七つしか扉はなかった
一つ一つドアの色も違っていて・・・
なんともカラフルだった
「君の・・・って
名前で呼んでもいいか?」
「あっはい」
「じゃあ昴の部屋は緑のドアの部屋な
ちなみに俺は黒だから♪
他の色のドアは他のヤツの部屋だから
ついでに莉衣菜はピンクのドア♪」
「わかりました」
「俺この後ちょっと仕事あるからさぁ
なんかわかんないことあったら
黄色いドアのヤツに聞いてくれ」
そう言って純さんは下へと下りていった
俺の腕の中にある小さな箱
なぁ 親父
俺 一体どう生きてくんだ?
親父と純さんの関係って何なんだ?
過去に 何があったんだ?
俺は不安な気持ちを抱きながら
緑のドアをゆっくりと開けた