【戦国恋物語】出会いは突然風のように…
驚きで硬直するわたしの唇に、信長さまは唇を重ね続けた。


ひんやりと冷たい口付けだった。


そして離され、一瞬目を合わすと、また重ねられる。


何度も何度も繰り返される口付けに、わたしは目眩さえ覚え、支えを求めるように信長さまの胸に寄り掛かった。


そのわたしを信長さまは強い力で抱きしめた。


強引だけど、優しい抱擁だった。


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