【戦国恋物語】出会いは突然風のように…
秀政を探して廊下を行くと、庭に面した縁側に彼が座り込んでいるのを見つけた。
何やら足元の雪をすくっては、雪玉にして投げている。
見れば、足元の雪はだいぶ少なくなっていた。
「秀政」
呼ぶと、雪玉を投げようとした手を止め、こちらを見た。
「隣、いいか?」
「……ああ」
わたしがストンと隣に座ると、
「京の雪も当分見納めだな」
と秀政が呟いた。
「うん……」
「お前とも今度いつ会えるか分からないけど……」
「秀政?」
「お前はここで、お前のしたいことをするといい。お前がそうすることで幸せでいられるなら、私はそれでいいから」
たまらず、わたしは秀政に抱き着いた。
「迦陵?」
「秀政はいつもそうやってわたしのことばかり考えてくれる。だから、今度はわたしが秀政のことを考えたい」
「……」
何やら足元の雪をすくっては、雪玉にして投げている。
見れば、足元の雪はだいぶ少なくなっていた。
「秀政」
呼ぶと、雪玉を投げようとした手を止め、こちらを見た。
「隣、いいか?」
「……ああ」
わたしがストンと隣に座ると、
「京の雪も当分見納めだな」
と秀政が呟いた。
「うん……」
「お前とも今度いつ会えるか分からないけど……」
「秀政?」
「お前はここで、お前のしたいことをするといい。お前がそうすることで幸せでいられるなら、私はそれでいいから」
たまらず、わたしは秀政に抱き着いた。
「迦陵?」
「秀政はいつもそうやってわたしのことばかり考えてくれる。だから、今度はわたしが秀政のことを考えたい」
「……」