俺様くんと強がりちゃん


明「亜優ねーちゃん…」



亜「明人くん。どうしたの?」



明人くんは私の服の裾を掴んだ



明「もう…どこにも行かないでね?」



どこにもって…
…あ、明人くんは私たちが喧嘩してたのを知ってたんだ



亜「うん。ごめんね?心配かけて…」



私は明人くんの頭を撫でた

こんな小さな子にまで心配かけてたなんて…
なんで気付かなかったんだろう
キャラ作ってるなんて言ってたけど、やっぱ身近な人たちが喧嘩してたら不安になっちゃうよね



悠「明人、さっさと座れ」



明「はーい」



その悠斗の言葉で明人くんは座った
空気を読まなかった悠斗を私は軽く睨んだ



悠「?」



悠斗は、その睨みの理由を知らずにただ頭に[?]を浮かべるだけだった



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