俺様くんと強がりちゃん


それから2ヶ月の月日が経った



茜「最近暑くなってきたね〜…」



亜「本当だよね…こんなんじゃ修学旅行は汗だくだし…」



私たちの学校はエスカレーター式で大学に繋がっているため、大学受験がない
だから修学旅行は高校3年で行くことになっているのだ



篤「今年どこ行くんだっけ?」



悠「ハワイだろ」



亜「絶対暑いじゃん…」



茜「でもいいじゃん!海入れるし!」



亜「まぁね…」



…実を言うと私はあまり泳ぐのが得意ではない
いや、むしろ海なんか入った途端に足をつってしまうだろう
だから暑いと言うのはただの口実
本心は泳ぐのが嫌なだけだ



茜「あ、そういえば亜優泳げないんだっけ」



亜「浮き輪あればなんとかなるし!」



…とか言いつつ、家には浮き輪という存在はない
叔母さんも泳げないから浮き輪やゴーグル、水泳キャップすら家にない
授業は叔母さんが理事長と言うだけあって、持病とかいう変な理由をつけて見学している



篤「マジ?亜優泳げないの?」



悠「へー面白いじゃん」



…なんか悠斗にSのスイッチが入ったような気がするんですけど…



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