俺様♥ヴァンパイア~危険純愛~
「僕は、愁(シュウ)。
勝手にあがりこんじゃって本当にごめんね。
千尋共々よろしく!」
そういって目をニッコりさせる。
丁寧な口調、耽美な顔立ち。
それこそ王子様、というべき情。
「うんっ、よろしく!」
やっとまともな人がいたよ・・・
私はなんだかホッとした。
「なあっ俺、葵ちゃんのこと
ひまわりちゃんって呼ぶ~!」
いきなり仁くんが私に抱きつく。
「ちょっ!はなれてよ!」
必死に仁の体を押すが男の力にはかなわない。
「は?なんでひまわりなんや?」
アキラくんがつっこむ。
するとその問いに愁くんが答える。
「向日葵って、漢字で書いたときのひまわりと同じなんだよ」
プリンススマイルで説明をする。
「その呼び方やめてよ」
私の願望を無視し話は進む。
「おお!いいやん!じゃー俺もひまわり呼ぶわ!」
ちょっと・・・・
「じゃー僕も呼ばせてもらうね。ひまわりちゃん」
ちょっと・・・
「おい、葵」
んん?!
「おっお前・・・なんて空気読めない奴なんだよ」
仁くんがしらけた顔で片瀬を問い詰める。