俺様♥ヴァンパイア~危険純愛~


「おい、お前字、汚ねーな」

私の反省文を横目で除きながら彼はそういった。

「は?うっさい。大体こんななったのも全部あんたのせいなんだから!」

するどい剣幕で睨み付けて
目線を落とす。
こいつはなんなんだ。

「お前が起きるの遅いからだろ?俺のせいじゃねーよ」

・・・・・あっそ。
もうつかれる、こいつ。
構うのはやめよう。



そして時間がたつ。
気づくと隣の奴は 机に顔をひっつけてイビキをかいていた。

「・・・・・馬鹿じゃん」

まさかもう書いたとか?



ふと思って 彼の裏返しの反省文をめくる。



・・・・・・は?


何、こいつ。

「・・・・真っ白じゃん」


なんで書いてないわけ?!アホ?こいつ!


いくら吸血鬼だからって、
これくらい・・・・・・。

「あ・・・・」

私はふと気づいた。


吸血鬼って、字、書けるっけ?
心に問いかけるが勿論わかるはずもなく。


白紙の反省文が私の目にスライドする。
本当に・・・・人間じゃないんだ。
吸血鬼って、何なんだろう。
つらい・・・・


気がつくと私の手にはシャーペン。
そして こいつの反省文をつかんでいた。


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