俺様♥ヴァンパイア~危険純愛~



~千尋side~



信じるって何だ?
俺は人を、他人を
信じたことはない。
俺は俺の生きかたでいいんだ。
真っ直ぐ前だけをみて。
信じる必要はどこにもない。
だから俺に助けを求めるな。
俺を、頼るな。





「ふぁーあ」

おおきな欠伸で目が覚める。

目の前の時計をみると
7時30分。
そして隣をみると
机にうつぶせになっている一人の女。


「は?」

一瞬、世界が呑み込めなくなった。

って俺の反省文、は?

あたりを見回すと
そこには2枚ならんだ紙。
まさか。

俺は2枚ともめくる。

そこには雑ながらもみっちりかいた反省文。
若干黒くなっているのは
消しゴムのせいだろう。

「こいつ・・・・」

俺のこと、わかってたのか?
字がかけないって。


くそ。
なんだよ。

頼んでねーし。

けど、不覚にも一瞬だけ
涙が出そうになったことは内緒で。











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