俺様♥ヴァンパイア~危険純愛~
「とにかく!
その・・・・・協力してほしーんだ」
アキラの真剣な表情。
協力?は?俺が?
「何、協力って」
俺はそういい
グラスの淵を軽く小突く。
「来週の日曜日の体育祭、で俺、
葵ちゃんに、告白する」
体育祭?
告白?
お前があいつに?
「・・・・それ、本気?」
「本気だし!」
アキラは立ち上がり拳を強く握る。
「で、俺はどう協力すればいいんだ」
告白か。
そんなに好きなんだ、あいつが。
・・・・・OKすんのかな?葵。
「葵ちゃんを、呼び出してくれるだけでいい!」
「そんなの、お前でやれよ」
するとアキラは顔を顰めて言う。
「俺さ、人気者だから
女子に絡まれて困るんだよ」
アキラは俺の前で平然と
そんな口をたたく。
「人気者ってお前、自意識過剰だな」
「まーとにかく、頼む!
俺、他人に頼るのは好きじゃねーけど
今回は本気だから。よろしくな?!」
そういってアキラは
俺のベットに倒れこむ。
「・・・・わかった」
俺はやる気のない返事をした。