俺様♥ヴァンパイア~危険純愛~
~葵side~
「次100m走だよ!?」
「嘘?!急がなきゃ」
私と沙耶は入場門に向かって走り出す。
今日は体育祭なのに・・・・
なんか気分が乗らない・・・・
ってかフワフワしてる・・・
「あお・・・・葵ってば!」
ハッとすれば
いきなり別世界にタイムスリップ。
「次!葵だよっ?!」
気がつけば
自分のレースまできていた。
「え~!?早いってば!」
「位置について・・・・」
脳裏にふと浮かんだ顔・・・
「よーい・・・・」
唇の感覚・・・・
「パンッ!」
ピストルの音と共に走り出す。
爽快感などはない。
あったのは心の中のモヤモヤだけ。
結果、最下位だった。