俺様♥ヴァンパイア~危険純愛~
私は帰ろうとする片瀬の背中を
ギュッと抱きしめた。
理由はわからない。
ムカついただけかも知れない。
けど、このまま行ってしまうのは嫌だった。
「お、おいちょっと・・・」
「待ってよっ・・・」
恥ずかしすぎて顔を合わせきれない。
振り向こうとする片瀬をよそに
思い切り抱きついた。
片瀬は黙ったまま。
「アタシ・・・・」
その時片瀬がいきなり私の手を離した。
そしてこう言った。
「何だよ?あ?言ってみろよ」
顔が近づいてくる。
私の顔は真っ赤に染まる。
こっち見ないでよ・・・
見られてるだけで体が熱くなる。
唇が近づいてくる。
やだっ・・・
恥ずいよっ・・・・
すると顔の真近くで
その動きが止まる。