俺色〜ある草食系男子の日々

「で、進路は?決まった?」



ひなたの言葉で一気に気持ちが沈んだ。



この時期、周りの連中はどんどん就職を決めていっているのに、



俺ら3人ともそんな切迫感もなくただぶらぶらとこうやって生活してるだけだから。



そんな俺達にいつも付き合ってくれるのが、



今年から働いてるひなた。



考えてみれば、ひなたも去年の今頃、結構のんびりしてたじゃん。



何先輩ぶってんだよ。



けれど、こんな風にひなたと飲むのは久しぶりで、



なんか・・・



「懐かしいよね・・・」



普段無口なハルが淡々とグラスを空けながらつぶやく。










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