俺色〜ある草食系男子の日々
そういえば・・・
俺も、好きな女を守りたいって思ってた。
彼女の背中を追いかけて追いかけて、
でもいつの間にか見失ってた。
この前も、そうだった・・・。
なにやってんだよ。俺。
俺は、カズマに何も言えない。
陽斗にも何も言えない。
もうすっかり暗くなった部屋を出ると、
廊下の窓に街の明かりが見えた。
ふと、俺の頭に浮かんだ思い。
カバンの中からプライベート用の電話を取り出した。
「もしもし、潤平?ちょっと聞きたいことがあるんだけど」