俺色〜ある草食系男子の日々
俺は、ずっと見てきた。
陽斗が抱えた苦しみを。
忘れられない痛みを。
あいつの時間も、2年前から止まったままなんだよ。
俺は、
俺は、陽斗を守る、って約束したんだよ。
ゆぅさんと・・・・そして彼女と。
それが俺の大切な人たちの願いなら、そしてそれをかなえるためなら、
会社なんてくそくらえだ。
そんなもん、全然意味がねぇんだよ。
俺は、会社のかつての後輩に連絡を取って、「わざと」仕事の確認を次期副社長であるカズマにとりに行くように時間指定をして言ってやったんだ。
これで、少しは時間が稼げるはずだ。
陽斗・・・
それでお前のけじめがつけれるなら・・・・・・