俺色〜ある草食系男子の日々
「何、お前また振られたの?」
にぎやかな店の中で、ひときわ嬉しそうな顔をするのは潤平。
「彼女・・・結構可愛かったのにな。やっぱりお前に問題、あんだろ」
隣でつぶやくのが、ナオ。
「うるせーよ」
そして、グラスの中のビールを飲み干す、俺。紺野・・・いや、名前はいいや。
つまみの枝豆をつまんでると、
いきなり後ろから肩を押された。
「ぅおっ!」
「よっ!喜三郎!」
てめー、名前を言うな!名前を。
後ろを見る前からわかってる。
隣の椅子にポスンと座った女。
ひなた・・・俺の幼なじみで、「ムカつく女」