俺色〜ある草食系男子の日々

「お~い。陽斗、入れ」



ドアの向こうにかけられた声に、しばらくすると、ぴょこっと出した金髪の頭。



「ほら、あいさつは!?」



「ちわっす・・・」



おいおいお~~い。



なんだそのやる気のない顔は。



「てかさ、俺マネージャーなんていらねーって言ってたじゃん」



俺が挨拶する前に必死でゆぅさんに訴える金髪の陽斗は、



少し泣きそうな顔をしていた。



ゆぅさんと離される、って思ってるんだろうな。



ふと、小さい時に飼ってた犬を思い出していた。



近所で生まれた子犬をもらってくる時、キャンキャンとよく泣いてたっけ・・・。



って、なんで俺こんなキャラ!?


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