俺色〜ある草食系男子の日々
「おい!ひなたと連絡とれるか?」
昼休みにかかってきた潤平からの電話に、
俺はのんきに「え~?」なんて答えてた。
そういえば、告白したこと、言ってなかったな、なんて。
そんな俺の様子に、電話の向こうから軽く舌うちする音が聞こえた。
「ひなたに連絡とれねぇんだよ」
「やめる前に仕事忙しくなる、って行ってたから・・・」
そんな俺に潤平は呆れたように怒鳴った。
「知らねぇのかよ!もうひなたとっくに会社なんて辞めてるぞ!」
「は?」
「用事があって何度も電話してんだけど、つながらねぇし」
急に、胸の中に言いようのない不安感が押し寄せてきて、
やっと、浮かれた気持ちが洗い流される。