俺色〜ある草食系男子の日々
「ちょっと・・・キミ!」
静止されるのを振り切って中に入ると・・・・
そこには何もなくて。
最後の机を運び出そうとする業者の人を捕まえてたずねた。
「これ、どこに持ってくんすか?」
その俺の質問に、一人の人は「さぁ・・・」と言葉を濁したけど、
もう一人の若い男性が
「これ、処分してくれ、って頼まれてるだけだから」
と愛想なく答えた。
「持ち主はいまどこですか?」
その俺の質問に、ただ首をひねって
「さぁ、知らないですわ」
と言って部屋を出て行った。