俺色〜ある草食系男子の日々
キミなき日々
「紺野!お前真面目すぎんだよ」
あれから何年たっただろう。
金髪の少年は、いまやharuとして絶賛売出し中。
しばらくは芸能界、という世界に対しての不信感からなのか、
多分、未だ親のように慕ってたゆぅさんを失っての寂しさからなのか
遊びまくってたこの男が。
「早く仕事しようぜ!」
ほほぅ、仕事への責任感が出来てきたか?
「早く陽菜に会いたいからな」
やっぱり女かよ。
苦笑いする俺に、陽斗は
「今までとは全然違うんだよ」
って真面目につぶやきながらピアノのメロディーを奏ではじめる。