俺色〜ある草食系男子の日々
「潤平・・・お前太ったな」
年賀状で見るよりも、潤平、ひとまわりほどでかくないか?
「ばか、幸せ太り、ってんだよ」
「ハッピーメタボ、ってやつ?」
横からハルが淡々と飲みながら一刺し。
「・・・お前なぁ」
ハルのグラスを取り上げる潤平に、構わず店員を呼んでお代わりを頼むハル。
相変わらずだな。
呆れ笑いをしながら、心地よい雰囲気に体が沈んでいきそうになるのは、
お酒のせいかもしれないな。
「懐かしいよな」
「あぁ、全然変わってねぇ」
潤平もハルもきっと同じ気持ちなんだろう、店を見渡してそうつぶやいた。
「ひなた、どうしてんのかな」
つづけてつぶやいたハルの言葉に、俺たちは黙り込んだ。