その日、僕は神になった
一章
「第六代目、東地区神に、…を任命する」
 辺りからは一斉に拍手と喝采の声が響いた。
その騒がしさに、僕は目を覚ました。
どこだここは?僕は訳も分からずに辺りを見回した。そこはテレビ中継などで映し出される、国会議事堂の衆議院議場のような場所だった。中央正面に一段高い議長席があり、それを半円形に囲むようにして、幾重にも席が並べられている。僕はその左隅の席に座っていた。
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