その日、僕は神になった
溌剌とした輝きを放つ少し奥二重の瞳、丸みを帯びた鼻に、肩まで伸びた髪は茶色く染められ、窓からの朝日を浴びて輝いている。クラスで二番三番を争う可愛い子だ。決して一番にはなれない、だが誰もに愛されるような笑顔を持っている。一見非の打ちどころのないような彼女も、そのお頭は少々弱く、だからこそ、勉強の出来ない俺でも一緒の高校に通うことが出来た。そう、彼女と一緒の学校に通うべく、俺はこの高校を選んだといっても過言ではない。