その日、僕は神になった
 彼女の笑顔を思い浮かべ、制服のボタンを外し、ブラジャーのホックを外す。スカートのチャックを外し、白いパンツを脱がす。だがその先に待つ神秘の泉は、淡いベールに包まれている。童貞の俺には、そこはブラックホールのように謎に包まれたままなのだ。それでも妄想は進む、いつの間にか彼女の体はプロの女優のそれに変わり、俺は男優になりきり、彼女の中で果てる。
 最高に高まった興奮状態は、液体窒素を噴きかけられたかのように瞬間的に凍り付く。その虚しさを、自己嫌悪を知りながらも、時に衝動に駆られ、彼女を犯してしまうのだ。
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