その日、僕は神になった
「カムイ、お言葉ですが、この天界でそんなバカげたことが起こるとでもお思いですか?」
「その通りだよ。そんなバカげた話がある訳がない。だからこそ私は不思議でならないのだよ、神の変貌に。だがもしそんなバカげた話が実際に起きていたとしたら、それは重大な問題だ!この平穏な天界に、一つの暗雲が立ち込めることになる。よりによって、こんな時期に、現役の神に降りかかっているようものならば、尚更に。
 これが私の勘違いならばそれでいい、だがもしものことがあってからでは遅いのだ。私はこの天界のことを思い、恥を忍んで君に尋ねているのだ、君もこの天界のことを思うならば、隠し事はなしにしようじゃないか。それでも君が勘違いだと言うならば、私が納得するような理由を話してくれたまえ」
 カムイは荒い呼吸を整えるように私を睨みつけていた。
「カムイ、あなたは神に逆恨みを抱いているだけではありませんか?前評判では六代目神としての評価が高かったあなたが、蓋を開けてみればこのような結果に…」
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