その日、僕は神になった
 心理戦では私の方が一枚上手だった。奴らが何かを隠そうとしていることは確かだ。さぁ、これからどうやってそれを暴いてやろう?今まで以上に警戒心を高めて来ることは明らかだ。今回はハッタリでどうにかなったが、私自信これ以上のカードはない。神経を集中させ、その一つ一つの言動に注意していくしかない。どんな些細なことも見逃しはしないぞ、必ずその尻尾を掴んでやる。私の胸は高鳴っていた。それは緊張からではない、完全犯罪に立ち向かう探偵は、きっとこのように胸を高鳴らすはずだ。
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