その日、僕は神になった
何もしなくても時間は流れ、季節は移り変わる。そして気が付けば高校生活最後の夏がやってきた。周りは進学や就職のために躍起になっているが、俺にはそんなことは無縁だった。この春四年生の大学への進学を希望した俺に対し、両親は二つ返事で納得した。夏休み前の三者面談では、名前が書ければ入れるような大学の名を二・三上げ、それに対しても誰も文句を言う者はいなかった、言うだけ無駄だと分かりきっているからだろう。少しでも望みがあれば、一年浪人してでももう少しマシな大学を選べと言ったかもしれないが、そんな望は端から誰も抱いてはいない。浪人なんて無駄な時間と学費を費やす位ならば、今のままで入れる大学に入ってもらい、サッサと親や教師と言った責任から逃れたいのだろう。
俺はそのお陰で自由と言う名のサマーバケーションを謳歌することが出来るのだ。言うまでもないだろうが、サマーバケーションと言っても海や川、山やプールと言ったようなイベントに溢れた代物ではない。そんなものはマスメディアが勝手に作りだしたイメージであって、俺には縁遠いものなのだ。家に引きこもり、ネットに最新ゲーム、マンガに明け暮れ、好きな時間に起き眠ると言った不健全な日々こそが、俺にとっての最高のサマーバケーションなのだ。
俺はそのお陰で自由と言う名のサマーバケーションを謳歌することが出来るのだ。言うまでもないだろうが、サマーバケーションと言っても海や川、山やプールと言ったようなイベントに溢れた代物ではない。そんなものはマスメディアが勝手に作りだしたイメージであって、俺には縁遠いものなのだ。家に引きこもり、ネットに最新ゲーム、マンガに明け暮れ、好きな時間に起き眠ると言った不健全な日々こそが、俺にとっての最高のサマーバケーションなのだ。