その日、僕は神になった
夏休みに入り一週間もしない内に曜日感覚は狂い出す。だがそれが完全に狂うことを防いでいたのは、毎週発行される少年マンガだった。その日も俺は昼過ぎになってやっと起き出すと、着のみ着のままで家の近くのコンビニに向かった。それは勿論マンガを買うためであり、ついでにその日の朝昼兼の食事を買うためであった。
目の前に立てば開く自動ドアが俺は好きだった。こいつは人を選ばずに、全ての者に等しくその扉を開く。外の熱気とは打って変わり、店内には肌寒い程の冷気が漂っていた。昼時を過ぎた住宅街の中の店舗は閑散としていて、俺以外の客は誰一人として見当たらなかった。一番上に重ねられた一冊を横に退け、その下のそれと、食欲を満たすためだけのコンビニ弁当をカゴの中に放り込むと、無人のレジに向かった。イライラしながら店員が現れるのを待っていると、店員の職務怠慢に対し文句の一つも言いたくなってきた…が、それはその時までだった。
目の前に立てば開く自動ドアが俺は好きだった。こいつは人を選ばずに、全ての者に等しくその扉を開く。外の熱気とは打って変わり、店内には肌寒い程の冷気が漂っていた。昼時を過ぎた住宅街の中の店舗は閑散としていて、俺以外の客は誰一人として見当たらなかった。一番上に重ねられた一冊を横に退け、その下のそれと、食欲を満たすためだけのコンビニ弁当をカゴの中に放り込むと、無人のレジに向かった。イライラしながら店員が現れるのを待っていると、店員の職務怠慢に対し文句の一つも言いたくなってきた…が、それはその時までだった。