その日、僕は神になった
 一先ずその共犯者に関しては保留とし、別の観点に着目してみよう。そこから共犯者の人物像が浮かび上がってくる可能性もある。今検討が必要な点、それは何のタメに神の記憶を封じたのか、だ。それは神を思いのままに操るタメではないだろうか?偽の記憶を植え付けた点から考えても、その可能性が一番高いだろう。では犯人は一体、神を操り何をしようとしているのだ?
 神と同等の力を持った謎の主犯者、そしてその犯人に加担したレイチェル、操り人形と化した神…。そうか、犯人達は神のみが持つ権限を欲したのではないだろうか?いくら神と同等の能力を持っていたとしても、神にしか許されない権限を。
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